株の達人新聞 平成23年05月16日
株の達人新聞は、今号を持ちまして、一時休刊とさせていただきます。
今までご愛読ありがとうございました。
◆5月第2週の日経平均株価の動向と今後◆

5月第3週の主な市場スケジュール
| 16日(月) | 3月機械受注(内閣府) |
| 19日(木) | 1-3月期GDP・一次速報 3月鉱工業生産・確報(経済産業省) 米新規失業保険申請件数 |
| 20日(金) | 日銀金融政策決定会合 |
テクニカル分析
月足チャートは、60ヶ月移動平均線は下向きで、株価は同線を20%以上下回っています。6ヶ月移動平均線も下回る動きですから、同線を上値抵抗線としている間は下降基調の動きです。6日終値時点でも、24ヶ月と36ヶ月移動平均線を下回っていますので、両線を上値抵抗線としている間は長期的には下降基調の動きと思われます。
日足チャートでは、200日移動平均線はほぼ横ばいで推移しており、75日移動平均線は下向きで、200日移動平均線の上に75日移動平均線があります。株価は両線を下回っていることから、中期的な下降トレンドとみます。
ただし先月から下値9,500円近辺と上値10,000円の小幅ボックスが続いています。現在もそのボックスの範囲内ですので心理的な節目である9,500円が下支えするか確認が必要です。
短期的には、5日・10日移動平均線がデットクロスしています。株価は25日移動平均線も下回っていることから、同線が上値抵抗線となる限り、上値は重いと考えられます。また陰陽足は、もみ合い状態から3・4・5・7日がそれぞれ陰線となっていますので、短期的にも下降基調継続中と考えられます。
9日・26日MACDでは、MACDが下向きとなっており、シグナル線とデットクロスしていますので、中期的な売りサインと見ます。ただし小幅のボックス圏で推移していますので、短期的にMACDの方向が変わる可能性もあります。
75日線形回帰トレンドでは、下向きの下降トレンドです。株価は中心線と+1μの間にあり、株価が下降した場合はその中心線が下値支持となるか確認が必要です。
このように各指標では中期的にも下降トレンドの状態にあり、目先も上値が重い動きとと考えられます。下値の節目9,500円を下抜けするか試す動きになるかと思われます。9,500円を下回らなければ、小幅のボックスが継続すると考えられます。また月足の3・4・5・7ヶ月の陰陽足も、陰線、陽線が重なり合った揉み合い状態を表していますので、長期的にも方向感を探る動きと考えられます。
◆DMI◆
DMIは、RSIやストキャスティクスなどの逆張り系指標が一方に傾くトレンドに役に経たないため、その欠点をカバーする順張り指標として開発され、トレンドの有無と強弱を探ろうとするものです。
DMIは、終値の比較ではなく、当日の高値安値が前日の高値安値に比べてどちらが大きいかということを基準に相場の強弱を判定します。
上昇トレンドの場合は、前日の高値を当日の高値が更新することが多いことや、下降トレンドの場合は、前日の安値を当日の安値が更新することが多いことなどによりトレンドが変化することを利用したものです。
DMIの構成指数
「+DI」株価の上昇の大きさを示す
「-DI」株価の下降の大きさを示す
「ADX」株価のトレンドの強さを示す
「ADXR」ADXの単純移動平均を示す
【買いシグナル】Gクロス
+DIが-DIを下から上抜いた時
【売りシグナル】Dクロス
+DIが-DIを上から割り込んだ時
過去のDMIの検証
東証1部 信越化学工業 (4063)を取り上げて検証してみましよう。
▼参照画像:信越化学工業 (4063)

2010年10月下旬に+DIと-DIがデットクロスしていますので、下降基調と判断します。その際にADXが上向きとなっていますので、下降の勢いが強く、株価は短期的に下降する動きとなっています。
翌月の2010年11月には+DIと-DIがゴールデンクロスしており、上昇基調と判断します。翌12月にはADXとADX-Rがゴールデンクロスし、そこから上昇の勢いが強まっています。
2011年1月下旬からは持ち合いの動きとなっていますが、翌2月後半から+DIと-DIがデットクロスし、ADXも強い上向きとなっていることから、勢いが強い下降相場と判断します。
DMIが優れている点は、+DIと-DIの位置関係からトレンドの判断ができ、同時にADXを確認することで、そのトレンドの強さがわかることです。ただし株価が持ち合い状態が続くと+DIと-DIが頻繁にクロスする場合があります。その際はADXの方向が明確になるまで様子見していただくのがお勧めです。
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