タイミング的にはいったん小休止も
新進党が3つに分裂、安倍対小池が安倍対小池対リベラル系野党と言う構図となり、与党に有利なのか不利なのか皆目見当がつかない状況。機関投資家などは様子見を決め売買高は減少傾向だ。
さて直近の円ドルの動きでは、約1ヶ月間の円安波動が確認、さらに1波動が6円前後の円安で一旦円安が終わる、こう言う動きが見られる。
加えて円安が止まると日経平均の動きも止まる。
例外的なのが本年の5月から6月にかけての日経平均。5/11に1ドル114円台の円安ピークを確認して108円台への円高となったが、日経平均は6/20・20318円まで上昇し続けた。この時期は3月期決算発表と重なるが、日経平均の一株益が1200円から1400円まで急増。円高にもかかわらず一株益の増加で株価に割安感が出て、株価を支えたことが背景にあると考えます。
もし今回も円安一服でも日経平均が堅調を維持するなら、企業決算への上方修正期待が背景にあると考えられ、10月下旬から始まる中間決算発表でどれだけ一株益が増えるのか、これが今後の株価の水準を決めそうです。
逆に円安一服→株価調整、こう言う流れなら押し目買いのチャンスになる可能性があり、決算を見ながら個別勝負、こう言うスタンスの投資家にはありがたい押し目になるかも知れません。
いずれにしても、円ドルの26日RCIがピーク圏まで上昇し、9/8・107円台から6円の円安を示現。円安の期間も1ヶ月と日柄も短期一巡感。これ以上の円安が望めないのなら、日本株の上値も重くなる可能性があり押し目待ちが堅実なタイミングと考えます。
繰り返しになりますが、円安一服でも日本株堅調なら中間決算では相当の上方修正があると市場は考えている、こう言う見方となります。果たして総選挙を控えつつもドンドン上値を買うほどの勢いが日本市場にあるのかこの先はジックリ観察してください。