高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2015年10月13日

市場心理を写す株価材料

株価の方向を予想する上で材料に対する反応、これを参考にして今後の株価方向を予想する手法がある。今週は注目のスケジュールが満載で、この手法を試すには良い時期と思う。

10/13、中国9月の貿易統計。特に輸入に注目。市場が悲観するほど内需が減速しているのか、市場は悲観に傾きすぎなのか。またこの内容に中国株が上下どちらに反応するのか。

10/14、米国9月小売売上高。雇用統計に見られる米国の景気減速懸念、これを裏付けるような厳しい内容となるのか、予想外に堅調なのか。

それ以外では、下方修正を発表した東芝機 <6104>の株価動向に注目だ。
先週末、連結経常益を+10.1%→-31.2%へと大幅な下方修正を発表した。アジアを中心に減速感が出ているという。

図-1
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同社株は6/16に627円の高値を付け9/29には362円まで、実に42%強の調整を余儀なくされた。その後は出遅れ株のリバウンドの流れに乗り437円まで戻したが、今回の下方修正で株価がどう動くのかに注目だ。

一番強い場合は、終値ではほとんど下げないかプラス引け。この場合は下方修正は織り込み済みとなり、市場は強気・買いを強めると思う。

一番弱いのは、362円の安値を割りズルズル調整の場合。

このパターンだと、今後の決算発表で下方修正リスクのある銘柄はズルズル売られ、全体の動きも芳しくないものになりそう。

今週は海外の経済指標と株価の反応具合を確認しつつ、東芝機 <6104>の動きも要チェック。方向感を予想する上では大切な週になりそうだ。

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