高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2015年02月09日

テクニカルを整理

将来の予想、何事でも希望や自己都合などが含まれ予測は難しい。相場の世界も同じで自身が持っているポジションで、上がって欲しい、下がって欲しい、こう言う気持ちが働き中立な立場での将来予測、非常に難しいモノである。

ただこれら願望などを除けば、短期的なトレンドは、「下」よりも「上」、こう予想させるいくつかの事象が見られる。

米国株の推移。
上昇トレンドの中で起こる短期調整の場合、価格の目安は52週線で調整期間は6週間前後。今回も52週線手前で下げ止まり調整期間は5週間だ。
さらに9~12週RCI、ボトム圏手前で反転。今後大幅安となり52週線を割る調整があれば、一旦陽転したテクニカル、再び陰転して底値探りとなるが、通常なら株価反転を示唆する水準+方向。

NYダウ
NYダウ

日本株のテクニカルは米国株にやや遅れた推移であり、米国株が大崩しなければ日本株も堅調、こう判断できよう。

また12/8高値と12/29高値とを結ぶ上値抵抗線、日経平均は未達ではあるがTTOPIXや日経400は回復済み。両指数が堅調なら遅れる日経平均も上回ってくることが予想される。
テクニカルの水準や方向性、チャートなどから下よりも上という根拠である。

TOPIX/日経400
25日騰落レシオ

不安要素は
25日騰落レシオの水準。日経平均は12/8高値18030円にあと数百円という水準に迫る勢いだが、25日騰落レシオは100%前後と値上がり銘柄数に盛り上がりが感じられないこと。

TOPIX/日経400

松井証券発表の店内信用取引の評価損益状況、なんと2/6時点で-8.36%。アベノミクス相場の最高値18030円にあと数百円に迫る水準にあるにもかかわらず、信用買いの投資家の損益はマイナス。しかも8%もヤラレている。

松井証券信用取引の評価損益状況

決算発表に対する市場の反応。上方修正+増配+低PER、これでも下げる株がある。

頼みの米国、雇用統計は市場予想を大きく上回る改善。しかも過去分も大幅上方修正。これを機に世界経済減速懸念を徐々に織り込む、払拭させる展開になるかどうか。
カギは円ドル相場と思うがどうなるか・・・(円高に振れなければ米国株も日本株も堅調か)

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