高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2015年04月13日

新人類相場???

十数年ぶりに日経平均は2万円を付けた。一部の銘柄の上げによる日経平均高という側面は否定できないが、日本株は2万円という節目まで上昇してきた。指数は非常に堅調だ。

過去20年・30年、相場を見てきた私にとって、今回の相場は新鮮であり難解でもある。
例えば食品や薬品株、所謂ディフェンシブ株に分類されるこれら銘柄、これほど勢いよく上昇する局面を初めて見た。

昨年末からの上昇率(食品・東証一部)では、アリアケ<2815>が+56%、キユーピー<2809>が+55%、山パン<2212>が+52%、グリコ<2206>が+45%など。
薬品では、科研薬<4521>が+97%、エーザイ<4523>が+80%。収益安定力はあっても成長力や業績変化率に劣るという評価のこれら業種、短期間にこれだけ上昇するのは意外であり、予想もつかないことだった。

日本企業の業績が回復することを前提に上昇する日本株、経験的には景気敏感株がもう少し買われても良さそうなのだが、こちらの方は日経平均の上昇に逆行安するなど、証券市場で数十年という経験が全く生かせない、そんな相場展開となっている。

80年代のバブルの当時、経験豊富なベテランは棒上げする日本株をただただ見送っていたという。一方、金余りから膨大な資金運用を任された若手ファンドマネージャー、次々に株を買い、好パフォーマンスをたたき出した。新人がベテランを圧倒した当時、新人類ファンドマネージャーなどと評されたものだが、この相場に乗るには過去の経験則よりも「トレンド」に乗る、このことが重要なのかも知れない。

ただし月足も週足テクニカルも相当な過熱圏、「買いたいけど買えない」、この相場とても難しいですね。

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