高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2015年12月14日

今週は非常に重要

スケジュールでは
 15~16日、FOMC
 17~18日、日銀金融政策決定会合

 OPEC総会、減産合意は見送られ需給バランスの調整役としての機能が全くない。
 結果、原油など一次産品安→世界経済減速長期化→資源国のリスク資産売り→株安。
 米国利上げを見込んで中国が自国通貨を切り下げた8月の再来、市場は強く警戒しているのだ。

ではFRBが利上げを見送れば安定する?? 決してそうではないと思う。
市場は「利上げできないほど世界経済が悪い。FRBはそう言う認識だ」、こう解釈し通貨安+株安、これが世界のあちこちで起こる。

加えて資源国(主に産油国)が投資してきたリスク資産の売却、これが株安+通貨安をさらに加速させる可能性がある。

利上げしても見送っても世界経済にはマイナス、こう割り切るなら以下の点がポイントになる。

(1)FRBは利上げを行い「世界経済も米国経済も強い」というメッセージを世界に伝えること。
(2)「今後の利上げは急がない」、これをしっかり市場に伝えること。
(3)さらに主要国の経済指標が好転、こう言う事例がいくつか見られるなら市場は安定を模索し始めると思う。

図-1
図-1

日米株価の日足や週足テクニカルは調整不十分、この不足感を吹っ飛ばす材料、これがなければ株価は均衡点を求め値幅+日柄整理を継続しよう。

FRBは利上げはするが、市場を落ち着かせるような行動を取る。ETFを購入し買い支え資金が枯渇した日銀。数兆円単位で追加枠を設定し即刻買いを入れる。こう言う安心感を誘う対策は当然実行される。政策当局の良識に期待するなら今週で調整一巡の可能性。

だが先日のECB(追加緩和策)ではないが、期待が失望に変わる対応・声明なら調整は暫く続く可能性も。

今週は年内で最も重要な週だし、2016年相場の入り口をも左右する大切な局面。リスクを取れる方は上記結果を見ずに押し目を買う。
だが安全策なら週末まで待つ。どちらが正解となるか怖くもあり楽しみな週になりそうです。

1年間、有り難うございます。良いお年をお迎え下さい。

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