高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2020年10月13日

調整半端だが再び堅調相場入りか

米国株は9月下旬にかけて約10%の調整を示現したが、そこからジワリと切り返し調整は一巡の模様。米国株の堅調にならうように日本株もジリ高基調が継続しそうである。

1ヶ月前の原稿で高岡は、「目先調整」と考えていた。9月下旬まではそういう流れだったが、その後は切り返し戻り基調となっている。

ナスダック週足
ナスダック週足

まず世界の市場をリードするナスダック。

週足では4週安+13週線割れで調整を強めると考えた。だがそこで調整は終わり、そこから戻り基調だ。米国大統領選では民主党候補のバイデン氏がリードのようだ。彼や民主党は大きな政府と規制強化。特に巨大ネット企業の分割に傾く議員もおり、ナスダックには逆風だが株価はジリ高に戻ってきた。

もしも民主党政権が実現しそうなら、巨大ネット企業の株はもっと調整してもおかしくはないはずだ。

世界中で使われるウインドーズ。この製作元のマイクロソフトが独占禁止法の絡みから、過去に当局と10年間もめていた。結局は分割されずに済んだが、巨大ネット企業はしばらく分割リスクを抱えるかもしれない。しかし株価が下げないのは以下の理由からだろう。

1.大統領はトランプ勝利。2.巨大ネット企業は分割されない。3.将来分割されたとしてもマイクロソフトの様に決着は相当先で目先は関係ない。

このような見方が正しければ、バイデン氏が大統領になってもすぐに分割されないのだから、あとは将来の業績と株価で判断。政策リスク(分割)は無視でOKとなる。

さてもう一度ナスダックのチャートに戻ると、26週RCIが過熱圏に張り付き、12週RCIは下降気味。短い9週RCIは調整半ばで反転上昇をうかがう形状。

ナスダック日足
ナスダック日足

日足は9月下旬に26日RCIも12日RCIもボトム圏まで調整が進み、そこから上昇転換。現状12日RCIは過熱圏まで上昇したが、調整の気配を見せないなら26日RCIの陰転まで堅調相場が続く場合がある。

さらに堅調が続く場合には、52日RCIの過熱圏入りまで堅調相場も否定できない。そうなると、上昇し始めた9週RCIが再び陰転するまで堅調相場も考えられる。

テクニカル面では、上記の様に好転中の日足RCIが上昇を強めれば強めるほど、今度は週足テクニカルにも影響。9週RCIも上昇を強めるため、日足・週足の両面から分析してください。

最後に日本株ですが、なぜこれだけ強いのか高岡には明確な理由は分かりません。ただ4月以降の戻り相場で、外国人投資家は約4兆円も現物株を売り越している。にもかかわらず日本株が調整しないということは、それ以上日本株を買っている向きがいるということ。日銀のETF買いがそうだろう。そして今の日本株が大量の外国人売りに耐え、週足テクニカルの十分な調整を経ずに再上昇している点などを考えると、大きな調整は想定しにくく押し目買いが基本スタンスとなるが・・・

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