高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2021年08月10日

軽ーくコツン???

完全に「底入れ宣言」とは言えないが、目先は一旦反転に期待。ただし現状の調整トレンドから逸脱するには、TOPIXなら1950ポイントをまずは回復。次に2000ポイント前後までの上昇が。

日経平均なら13週線の28400円弱を、次に26週線の28900円辺りを回復することが条件となるが、その辺が戻り目途にもなり易く、トレンド変化の分岐点でもある。

従来は日経平均の分析が第一でTOPIXはその次であった。日経平均と言う指数が馴染みやすかったのか、日本株=日経平均であった。しかし今年に入り日経平均型ETFを年間12兆円を上限に積極的に買うという方針を日銀は転換。買い入れは日経平均型からTOPIX型に、買い入れ姿勢も消極的に転換。その影響がファーストリティ(ユニクロ)やソフトバンクの株価に表れてる。

本年高値からの調整率は、TOPIXが-4.2%、日経平均が-9.4%。ファストリが-33.6%でソフトバンクが-36.7%と、日経平均に影響の大きな値嵩株の下げが、TOPIXと日経平均の騰落率の差に表れていると思う。

またチャートも日経平均は13・26週線を割り込み調整パターンにある一方、TOPIXは13・26週線を挟むもみ合いで、チャートの形は圧倒的にTOPIXの方が良い。日経平均だけを見ていると、「なんでNYダウとこんなに差がついたのか」と寂しくなるが、TOPIXのチャートを見ると希望の灯は消えてはいないように感じる。

決算発表もヤマを過ぎたが、日経平均の一株益は2120円と過去最高、予想PERは13.12倍(8/6引け時点)まで低下。しかも第1四半期時点で通期業績予想を上方修正する企業数が、過去と比較して圧倒的に多いという。コロナ・米中貿易戦争・日本経済の地盤沈下など、悲観材料を挙げればきりがなく、企業経営者は慎重に業績を予想するような環境下なのだが、実態はその反対。これでも控え目な予想なら、22年3月期末に向かって驚くような上方修正ラッシュが待っているかもしれない。こう考えると悲観ばかりでもないと思う。

日経平均/TOPIX週足
日経平均/TOPIX週足

テクニカル面では週足RCI。チャートの弱い日経平均は、9・12・26週の3本がボトム圏に急接近中。TOPIXは調整不十分だが調整値幅が少なく、テクニカルが落ち込まないことが要因だ。

日足RCIでは日経平均。9・12・26・52日の4本すべてがボトム圏まで低下し調整一巡感。TOPIXも若干足りないが調整一巡感と言えなくもない。

8/8日曜朝7:30からのザ・プライムという報道番組の世論調査では、東京五輪を開催してよかった、との回答が60%以上で、中止すべき・分からないが各20%弱。圧倒的に開催賛成が増えてきた。五輪選手の健闘と涙と予想以上のメダル数を見れば、国民の感情の変化も理解できる。そしてワクチン接種回数も1億回を超えてきた。

暗い話ばかりだが、五輪関係者から日本国民にコロナが拡大した、というエビデンスは皆無。五輪悪役説を解く一部の番組や芸能人や医系教授、彼らの支持者もピークを打ったか。

相場の調整モードも一旦は和らぎそうだが、高岡の妄想だろうか・・・・

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