高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2022年03月07日

強い方に付くか、見送るか

ニュースもワイドショーもパラリンピックを横に置いて、話題の中心はロシアのウクライナ侵攻だ。もちろん投資家の注目も同じ話題。今回の問題は我々日本人に「ゲームチェンジ」を予感させる、大きな問題提起でもある。

ここで高岡の持論を長々と展開すると、そう思わない会員方には嫌な印象を与えてしまうだろうから、事実だけをあげたいと思う。

戦争反対、平和解決。

世界中の国々のなかで唯一の被爆国の日本国。戦争や核への強い抵抗心は他国の国民よりも格段に強いと思う。しかし軍事力も経済力もジリ貧の落ち目の国の意見を聞く国があれば、戦争や争い事など世界から消えるはずであるが。

例えば「あの政党」は、自衛隊を違憲と考えている。その自衛隊を国民の便利屋のごとく使っているのは、我々日本人でありあの政党の支持者でもある。

福島原発が爆発したら、災害が発生したら、真っ先に出動するのは消防隊でも警察でも町会やボランティアでもない。違憲?の自衛隊だ。

左寄りのあの新聞もあのTVも、政権・自衛隊批判をしつつ、困ったときには自分たちは動かず、現場に向かわず、嫌な・危険な仕事をすべて自衛隊に丸投げだ。

株は不労所得だ、錬金術だ、財テクだ。

年金の株運用など危険極まりない。即刻辞めるべきだ。と安倍政権を批判しつつ、安倍政権下でGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)だけでも100兆円も年金を増やした。100兆円も儲けたのだ。

この儲が現在受給している年金生活者にわたり、生活の大きな支えになっている。そしてこれがあるから我々現役世代が親世代を支える金銭的な負担からも解放されているのだ。

飲んだり遊んだり貯蓄できるのは、この年金運用益のおかげでもある。

よって、株による年金運用が気にくわないのなら、不労所得と言う認識が強いのなら、年金受給を辞退すればよいのではないだろうか。掛け金だけはもらう権利があるのでもらえばよいが、不労所得部分は受給辞退するのが普通の人間だろう。

簡単に言えば、A氏に悪口を言うB氏。しかしB氏が困るとA氏に泣きつく。金を貸してくれ、俺にもっと親切にしてくれ、優しくしてくれ。裏で悪態をついているにもかかわらずだ。

こういう人間的に問題があるような言動が、「年金受給」と言うことになると平気で金をもらえるのだ。

立憲民主党の枝野氏。選挙で訴えていたのは「株価上昇の恩恵は一部の金持ちだけだ。多くの国民は給与も上がらずに困っている」と訴えて選挙で戦った。だが一番儲けたのは、自分の年金運用がどうなっているかも知らない多くの国民が一番の受益者。少なくとも安倍総理の年金政策に反対なら自身の親や親類などに、掛け金以外の年金部分の返上・受け取り拒否を申し出るべきだろう。なぜ年金と言う金をもらえるのか、高岡には理解できない。

こういう経済音痴の政治家を支持する国民がかなりの割合でいる。これが今の日本である。

地球にやさしいグリンー政策。

化石燃料を使って走る車を作る自動車メーカー、それを使って発電する電力会社や工場。すべて悪であり再生可能なエネルギー使用に変えるべき。こういってエネルギー政策の大転換を迫るエコロジー主義者。

原油を生産・利用する企業は悪と名指しされ、だれも設備投資を行わない。銀行も融資してくれない。ここを見逃さない投機家の資金流入で化石燃料価格は大幅上昇。ウクライナ問題も加わり、小麦やコーンなど様々な食料品も上昇し、世界中の国民生活を悪い方に落とし込めている。

「持続可能な社会」と言うワードに多くの国民は何時まで耐えられるのだろうか。ガソリンが200円になっても500円になっもエコロジー政策が最も重要なのか。それとも左屋さんの単なる「エゴ」ロジー。きれいごと大好きな方々の立派な政策や思想に、全国民が付き合わせられ続けるのか、考えさせられる。

まだまだ事実(書きたいこと)はあるが、要は綺麗ごとだけではロシアも北朝鮮も中国も動かない。彼らを動かせるとしたら、強力な軍事力と経済力しかない。

なぜ日本の発言は無視されるが、米国のそれには耳を傾けるのか。きれいごとのオバマ・バイデン大統領の時に、シリア問題もクルミア半島併合(ロシアに)も、イスラム国の拡大も、ロシアトップによる北方領土初訪問も、韓国との対立激化も起こり、トランプ大統領の時にはあの北朝鮮トップでさえも対話を行ったのか。綺麗ごとでは何も解決しないという事実を、あの政党もあの新聞社もそれを支持する国民も、真摯に受けとめる覚悟があるのか。世界の投資家は見ているのだと思う。

日本株が上がらないのは、米国株の下げ以上に日本株が下げるのは、こういう矛盾した国民が相当程度いて改革が何時も潰されているからだ。

一部メディアの意見に国民がほんろうされ、時間だけが無駄に経過していく。その間に世界は日本以外の国々は競争を強化して経済拡大を図る。

綺麗ごと大好きな日本人が大きな問題に突き当たると、その非力さに投資資金が逃げる。こういう外国人の売り越し行動が安倍政権後半から徐々に強まり、今の日本株の弱さになっていると思う。

コロナ下で、ワクチンは作れず、そのコピーさえもインドほどの生産能力もない。アプリを作ってもまともに動かない。コロナ発から2年たってもPCR検査キットが足りない。抗原検査さえも満足にできない。これが世界中に知れ渡り「日本の技術力って大したことないね」と世界に知らしめたのが「コロナ」である。

そして外国人を国内に入れない鎖国政策を、多くの日本人が支持している。

それを知る岸田政権が鎖国政策を強め世界から反発を買う。すると渋々入国基準を緩和して鎖国政策を緩める。日本人も海外との差を認識して、鎖国政策緩和の方向に世論も動く。

日本だけがコロナ下で世界と違う方向を向いている。GDPの回復力も先進国のなかで唯一と言っていいほど、経済回復力が弱いのが日本だ。こういう国にお金が入るだろうか。

ここまで読まれた会員の方の中には、不快感を覚える方もいると思う。だが高岡がこういう内容を今回書いたのは、勉強会などで海外と比較した(例えば香港)内容に時間を割き、ダメな日本の話を幾度としたが、予想通り現実に「残念日本」がコロナであぶりだされたからである。

そして高岡が「癌」と戦うことになり、生きるという事、家族とは、子供の将来は(明日の日本は)、と言うことを真剣に考えさせられる環境に置かれたためである。

死の恐怖を常に持ちつつ癌治療を行う今、時間を無駄に使いたくない。こういう思いと、国民(家族)を貧乏に導く政治家やメディアに対して、強い嫌悪感を感じる事。是正しなくては、という正義感?を抱くようになったこともあると思う(何も出来ないのだが)。

私も今年で60才。同じ世代の方ならアリとキリギリスの話は知っているだろう。

ろくに働かずにバイオリンに熱心だったキリギリス。冬を越す食料が無くてアリに泣きついた。欧州での結末は、キリギリスはアリから食料をもらえず飢え死に。日本や米国は、アリにバイオリン演奏を提供し、代わりに食料を得てハッピーエンド。結末は違えど今の日本はこの話にそっくりだ。

大丈夫、とのんきに構えるか、備えあれば患いなし。常に用心と備えをしっかりしておくか、高岡はもちろん後者派だ。

ロシアによるウクライナ侵攻(2/24)以降の日本株は

株達を使って33業種の騰落を2/24以降で実行すると、値上がり業種は海運+21%、鉱業+8%、石油石炭+6%となり、非鉄金属・卸売り・鉄鋼と続く。インフレヘッジ業種だ。

しかも高配当利回り業種でもある。

ウクライナ問題だけを見れば買いは減らして様子見が無難。さらにいえば現金化が一番安心ともいえる。

しかしそれでは儲けもない。

リスクを取るなら、3月末で高配当が期待できる銘柄、しかもインフレにも強い銘柄に集中となる。

高岡は後者派支持であるが、次回の原稿では残念な結果か幸運か、明らかになる。

私も頑張りますので、会員の皆様も相場に健康に頑張ってください。

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