高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2022年05月09日

少し希望が・・・

前回、株価低迷要因の一つに「日本企業の収益力」をあげた。簡単に言えば、今期はいくら稼げるのか、と言う点だ。

日経平均採用企業の一株益の直近ピークは昨年11/8・2179円で、直近ボトム(3月期決算企業の発表が始まる4月の1ヶ月前から)が3/15・16の2039円。一株益が減る中で日経平均もダラダラと下げてきた。

しかし最近の一株益は2143円まで増加してきた。株価が上昇する一つの要因である「利益増加」が見えてきたのだ。

日経平均の直近安値が3/9の24681円で、一株利益のボトムが3/15の2039円だった。その後株価は上下しつつも大崩れしなくなってきた。4月にFRBの利上スタンスに対する懸念などから26000円接近と言う場面があった(4/27・ザラ場安値26051円)。この26000円水準は日経平均3月安値24681円から5.5%上方に位置し、直近一株益のボトム2039円から5.5%増加が2152円で、直近一株益2143円に近似値。利益の増加分だけ株価も上方にあると考えれば、よほど突発的な事故でもない限り、予想一株益から26000円が当面の下値になりつつあると思われる。(決算発表で一株益が減るとその限りではないが)

とは言えトレンドが明確に好転しているわけでもない。特に上値を抑えている200日線は、昨年9/14高値から引いた上値抵抗線とも合致。その水準である28000円を超えない事にはトレンド好転とは言えない。当面、日経平均と言う物差しの分岐点は28000円で、その原動力は一株益の増減である。

日経平均日足
日経平均日足

勉強会でいつも確認していました一株益の求め方。引きつづき行ってトレンド予測の一つに加えて利用ください。

日経新聞からその日の日経平均÷予想PER=日経平均一株益。これを毎日ノートに書きこむ。

  日経平均 予想PER 一株益

5/2 26818  12.53    2140.4

5/6 27003  12.60    2143.1

こんな感じです。

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