富田のトレチャ 2015年01月13日

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注目の「米・雇用統計」は雇用者数が前月比25.2万人増と市場予想(24万人)を上回った。マーケットは発表直後に「株高、ドル高」で反応したが、流れはすぐに逆転。NYダウは221安17686ドルまで下げ、終値は170安17737ドル。為替(ドル円)は118.50円と東京終値に比べ1円近い円高で終え、日経平均先物は17000円割れへ下げ足強め、夜間取引は270円安16940円引け、CMEはさらに低い16915円と、結局「株安、ドル安」に振れて終えた。

日経平均「先物」の日足は再びボリ-1(17050円)を割り込み、雲上(16902円)に接近。この雲上が今後17035→17242円に上昇することから、この雲を下支えと出来るのか、それとも割り込み「雲突入」となるのか今週の1つポイントになる。ボリンジャーバンドは-1を割ったことから、-2(16670円)、-3(16290円)方向を模索する可能性があり、そうなると雲突入から雲下限(16240円)模索が否めなくなる。

日経平均日足
日経平均日足

ただ、この2ヶ月ほど日経平均の日足はもみ合い、踊り場を形成する。この踊り場から上放れるなら「往来上放れ」として、新たに上昇波動に発展するので「12/8高値18030円」が大きなポイント。逆に「下放れ」として注意するのは「12/17安値16672円」で、当面はこの上下のポイントをマークしておきたい。

そしてNYダウだが、先週は特段の材料が見当たらない中を17900ドル台へ大きく切り返した。好調な雇用統計を先取りしたか、あるいは年末に入ったショートが一斉に買い戻しに走ったような上げであったが、それも9日の雇用統計で「出尽くし」「出たらオシマイ」という形になった。

NYダウ日足
NYダウ日足

NYダウ(17737ドル)の日足は、75日線(17351)を下値に切り返したことから上昇基調継続と言えるが、12/26高値18103ドルから調整続け、いま25日線(17718)前後でもみ合っている。ここでも波動面では「上値18103」「下値17262(1/6安値)」が上下ポイントとなる。

新春でなにかと話題豊富のところだが、相場は日米ともいまは踊り場。つまり、12月につけた高値を更新するなら「先高観測」をベースに「買い」で行動するが、それまでは「買い」で慌てることもない。1月は調整しやすいほか、テクニカルも日足、週足で強弱マチマチ。原油市況や地政学など外部でリスクもいろいろ漂っている。
こうした時は直前の高値・安値をポイントに、方向感出るまで様子を見るのも策である。

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