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過剰流動性を背景に上昇を演じてきた日米欧の株式市場だが、3月後半から勢いが鈍り調整気味。3月期末やイースター休暇、米雇用統計を控えてポジション調整の動きがでたと思われる。チャートも過熱を強めていたので、調整のほしいところだった。さて4月、新年度。スピード調整を終えて出直るのか、それとも調整を長引かせるのか、それが当面の相場の焦点だろう。
日経平均は23日高値19778円のあと軟調だが、週足は昨年10月安値(黒田QE2)から引く下値抵抗線が18300円台で、13週線も18500円処。それらの上にあることから上昇基調に変化はない。ただ、RCIなどは高値に集り「過熱」を臭わしている。スピード調整でも少し長引けば18500~18300円まで軟化する可能性がある。
日経平均週足
日足は、4/1の19000円割れでボリ+1や転換線、1月安値からの下値抵抗線などを割り込み「陰転」を示唆した。短期RCIや騰落レシオが底値圏に到達したこともあり、その後戻り歩調だが、ボリ+1(19560円処)や下値抵抗線の延長線をまだクリアーしていない。つまり、いまはまだ「崩れたあとのアヤ戻り」という領域だ。
日経平均日足
このようにチャートは日足と週足で強弱入り混じる難しい状況にある。市場関係者や投資家の見方も入り乱れている。こうした時は日足のチャートに従うのがベターではないか。
強気相場が一気に大きく崩れるケースは少なく、天井を打つにしても何度か戻りを試しながら高値を形成すことになる。昨年10月の安値期日が「4/17」で、そこに向けて上値追いとなる可能性もあり、25日線近辺への調整は「押し目買い」のポイントとも言える。ただ、日足はいま陰転を示唆しており、中長期テクニカルが過熱を帯びているときに「超強気」にもなれない。日足の好転には(1)ボリンジャー「+1」奪回がまず条件、波動は(2)3/23彼岸天井「19778円」奪回が条件。この2つを確認するまでは慌てることなく、打診買い、様子見を基本に対応されてはどうだろうか。
相場には様子見のときもある。小口の打診買いでチョコチョコ遊んでいればいい。
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