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「もうはまだ・・」、自分の慎重姿勢とは裏腹に日経平均は快調に20252円まで上伸。政策相場には逆らうなと言わんばかりの強さを見せている。ただそれでも、自分は慎重姿勢を抱きながら打診買いで対応していくつもりでいる。
先週は高値を更新したが、いくつかのポイントがある。(1)チャネル上限に抵触、(2)ボリ+2(20271円)に接近、(3)週足のN波(20093円)達成、(4)変化日高値(4/10高値→9日、4/1L→17日)、(5)10/17安値期日のまだ範ちゅう、(6)NYダウは3月から三角もみ合い、(7)DAXの日足が陰転の兆し、など。
日経平均日足
NYダウ日足
DAX日足
日経平均の日足は23日に20252円を付けるが、24日は167円安20020円と続落し「宵の明星」になった。25日線(19686円)やボリ+1σ(19978円)のまだ上にあり上昇基調を維持しているものの、ここが上値の正念場となり再び25日線や下値抵抗線など下値の抵抗帯を試しに行く可能性もあると見ている。
先週前半は「30日の日銀会合」で黒田バズーカ第三弾(QE3)の実行が囁かれ、金融株が物色され全体相場を押し上げたが、それも人気が片寄り週後半は失速気味。こうなると、30日の日銀でQE3があってもなくても「期待で買い、出たらオシマイ」のパターンになることが懸念される。
DAXの日足が芳しくない。NY離れとして4/10に12390まで上場来高値を更新したが、17日に11674まで下げ25日線と下値抵抗線を割り込み、その後はアヤ戻り見せても25日線に頭を叩かれるなど、チャートは教科書に載るような陰転パターンをたどっている。ギリシャ債務問題、さらにイギリス総選挙と5月にかけて懸念要因の絶えない欧州だけにDAXの動きは気がかり。
そのDAXとともに「米国離れ」として上げてきたのが日本株だ。政策相場として2000年20833円指向を続ける可能性は否定しない。ただ、そのためには23日高値20252円更新がまず必要で、それまでは上述の懸念ポイントが燻る。そして「セルインメイ」のジンクスある5月。しばらく様子見などの冷静さが必要と考える。
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