富田のトレチャ 2015年05月18日

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大阪の「維新」はならなかったが、自民、民主、公明、共産が対維新で団結したり、結果が歴史的僅差になったりと、驚きの連続だった。さすがは「お笑いに街」であるが、忘れかけていた日本の「改革」を再び思い出させた意義は大きい。アベノミクスで足りない部分がその「改革」であり、高値で膠着する株式市場にほしい部分である。議員削減など目に見える改革が出てきてほしいものだ。

さて日経平均だが、先週は19500円を下値に下げ渋る一方、上値は19750円止まりで25日平均線をまだ抜けずにいる。崩れたあとのアヤ戻りとしていま25日平均線(19778円)が節になっているが、25日線は横ばいで推移しているのでボリ「+1」(20002円)までアヤ戻りの範囲を広げておきたい。

日経平均日足
日経平均日足

ただ、その「+1」水準は2万円という大台のほか、4/28窓20031円や4/10高値20006円などがあり、厚い節となる。いまの25日線19750円処や2万円処を抜けずに反落するようだと「三尊高値」懸念が高まる。

日経平均日足ボリンジャーバンド
日経平均日足ボリンジャーバンド

その意味で、下値の方の意識もおろそかに出来ない。下値の節としては日足雲上限と13週平均線の19300円台が大きな節だが、その前にボリ-1(19554円)や短期の下値抵抗線を注視しておく。19550円を割ると二段下げの兆しとなり、19300円割れにつながると週足ベースでも「陰転、調整入り」のリスクが高まる。週足のRCIが調整に転じているだけに、調整懸念はまだ付きまとう。

日足ではRCI短期9日線(73%)が今週80%台の高値圏になる。この9日線は3月以降の日経平均の上げ下げに連動しているので注目されるが、5/7安値→9日目が5/19、4/23高値→17日目が5/21と変化日もあるので、今週はアヤ戻りの正念場としてポイントになりやすい。

日銀政策決定会合の5/22に向け、緩和期待やPKOで相場は上げる可能性あるものの、2年前にクラッシュした「5/23」は日銀決定会合の翌日であったことを踏まえると、やはり今週は戻りの正念場という見方をしておきたい。「セルインメイ」の5月はまだ半ばでもある。

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