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米国の5月雇用統計は28万人増と予想を大きく上回り、年内利上げを裏付けた。10年債利回りが2.41%へ上昇し、ドル円は125.56円と13年ぶりの円安に、そしてNYダウは56安17849ドル、CME日経平均先物は20580円(大証比120円高)。
米10年利回り週足
日本国債金利週足
これを受けて今週の相場がどうなるかだが、まずは125円台の円安と20580円の先物を好感し、日経平均は上昇して始まる可能性が高い。TOPIX(1667引け)の月足では2007年の節目1700~1800まで上値余地あり、為替の月足も2000年135円まで円安余地があり、日経平均も5/28高値20655円更新から2000年20833円を目指す可能性がある。
NYダウ日足
DAX日足
ただ、金利の上昇とNY、DAXの下落は無視できず、円安の行き過ぎも外国人にとっては喜べず、日経平均の上値は限られることも想定しておきたい。
25日線や一目の雲、13週線などを下値に上昇基調を継続している。この流れを重視するのが基本となるが、ただ2012年12月から大きく大勢二段上げで、厚い節目に差し掛かり、過熱警戒が燻っていることも否めない。日足のV字回復で高値を更新する流れは強いものの、2000年4月、2007年7月などと似ており、今回もここからWトップなどの高値を形成には注意しておきたい。
先週末、日経平均は20500円処にある「転換線」「ボリ+1」を割り込み、注意の第一信号を出した。今週、これをすぐ回復するならまだ強い地合いと言える。だが、6/5安値20363円を割り込むならやはり「要注意」であり、下値にある25日線や雲、13週線を試すことを想定することになる。
日経平均日足
つまり、強い相場が続いているが、下値の注意ポイントを押さえながら機敏に対応して行く局面ということだ。
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