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日銀政策決定会合(現状維持)を終え、日経平均は183円高20174円と大台を回復して終えた。FOMC、ユーロ財務相会議と重要イベントを通過し、NYダウも下げ止まり、「ひと安心」という雰囲気で週末を終えた。ただ、ここでの株高はSQ前と同様、イベント通過で「買い戻しが入った」ことも考慮しておくべきだろう。ギリシャ問題は燻ったままだし、米国利上げの影響などはまだ不明で、懸念を「織り込んだ」と言うには早すぎる。
日経平均は5日ぶりに反発して20174円で終えた。チャートは、日足の雲(19700円処)や13週線(19908円)を下値とした上昇基調を継続。5/28から調整を3週続け、サイコロが3勝9敗、短期のRCIや騰落レシオが底値圏となり、反発しておかしくないタイミングにある。
だが、割り込んだ25日線(20318円)や昨年来の下値抵抗線(20300円処)を下回ったままで、日足は「陰転」のまま。月初から上値抵抗線(20300円台)が走り、今週は23日に転換線と基準線が20200円台でデッドクロスし(想定)、幻のSQ20473円など上にあり、日足が好転するのは「20500円」が必要だ。その前には上値抵抗線をクリアーする「20300円」が求められる。逆に、下値ポイントの「雲、13週線」を割り込むなら、本格調整入りを覚悟すべきだろう。
日経平均週足
好転するか、調整深めるか、今週の動向が注目される。市場関係者は株主総会(6/26集中日)やボーナスシーズンを控え「楽観論」を唱えるだろう。信用買い残が3兆1127億円と膨れたように個人投資家の多くもその楽観論に期待を抱いている。だが、一方で外国人投資家は2週続けて売り越し、高値圏で裁定解消売りや利食いを進めた。どちらの投資家の行動が正解なのか、その答えも相場に聞くしかない。
DAX週足
FT週足
上海週足
日経平均のほかDAXやFT指数の日足も「陰転」している。そしてバブル真っ盛りであった中国・上海株も先日6.3%急落、日足が「陰転」した。金融当局の会合を終えたばかりで「同時株安懸念」が台頭してくると厄介となる。
これまでの同時株高ムードの雲行きが怪しくなってきた。日足の好転を確認するまで「慎重、様子見」姿勢を継続しておきたい。
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