富田のトレチャ 2015年08月03日

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甲子園、お盆、3日新甫

さて8月。世間は夏休みで甲子園とお盆があり、外国人はバケーションで政治家の多くも休暇入り。株式市場は決算発表が終盤となるが、総じて材料乏しく例年「夏枯れ」となりやすい。この2年半、強い上昇見せる安倍相場だが、昨年、一昨年とやはり8月は調整入れている。靖国問題が影響しているかも知れないが、そうであれば戦後70年の節目となる今年はまたひと悶着あってもおかしくない。

日経平均は6/14に20952円高値を打ち、7/21に20850円の二番天井を付けるなど高値圏にいる。カレンダーを見ると8月相場は3日から始まる「3日新甫」(みっかしんぽ)で、7日は日銀と米雇用統計が、14日はSQと新月、雲クロスが重なり、そのどちらも変化日であるから、8月前半は一服、調整しやすく、注意が必要だろう。

ただし、秋に「日本郵政」の上場がある。政策相場が続いていることからその上場を成功させるためにも日経平均の先高期待は根強いものの、8月はその前に玉ほぐしとなる調整挟むのは、あり得るシナリオだろう。

きょうは「ドル建て」の日経平均を見ておこう。いつもの日経平均と景色はだいぶ異なり、4/23高値(169.59ドル)がいまだに君臨している。5月、6月、7月と169ドル前後が厚い上値の節になっていて、チャート的には「161カイ-168ヤリ」という往来でもある。こうなると、先行きのポイントは言うまでもなく、この往来からの「放れ足」。

日経平均週足ドル建て
日経平均週足ドル建て

日経平均日足ドル建て
日経平均日足ドル建て

日経平均が「170ドル」を付けるなら郵政相場がスタートしたことになろう。その前に調整入れるなら「161ドル割れ」が押し目買いのポイントなるだろう。直近の1ドル123.90円で換算すると上放れは「21060円」であるから、6月高値20952円を更新するなら追撃となるし、下値は「「19950円」なので2万円近辺への調整が押し目買いポイントになる。
8月前半はその上下どちらの動きが出るのか待つのも一策ではないか。

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