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上下の抵抗線で三角描く
「慎重姿勢をとる一方で、反転シナリオも描く準備をしておく」と1週前にコメントした。そして、先週の日経平均は26日に16472円上ヒゲ高値をつけたが、日足は16000円前後で踊り場を形成する。日足は16500円処にある25日線と年末から引く上値抵抗線に迫る一方、2/12安値から引く下値抵抗線が16100円処に来ており、今週はこの上下の抵抗線が描く三角からの放れがまずポイントになる。
日経平均日足
2/12安値14865円は、昨年8/11高値に対する期日安値でセーリングクライマックスになったことから当面の底値になった可能性はある。月足でも1996年高値から引く長期ネックラインに抵触したほか、原油やNYダウが目先二点底から切り返していることもあり、ここから上値抵抗線を抜くなら「17000円指向」となろう。
だが、抵抗線を抜かなければ「下げ基調継続」であり「彼岸底懸念」も続く。下値メドとしては2/11安値に対する二番底として「14800円台」から、下げN波「14000円前後」まで余地がある。
NYダウ日足
目先的には三角描く抵抗線がポイントだが、カレンダーを見れば今週から3月。春の訪れを感ずる季節だが、米雇用統計(3/4)やメジャーSQ(3/11)、全人代開幕(3/5~)など注目イベントが目白押しで、申告・納税の3/15、日銀決定会合(3/15)、FOMC(3/16)とまだまだ乱高下しやすい地合いにあることを承知しておく。
三角上放れなら「好転の兆し」として注目され、サミットや選挙のある5月~7月まで上昇続く可能性あるので「打診買い」に動くべきだが、3月はまだ波乱の余地あることを含んでおく。また、2/12安値から引く下値抵抗線も警戒ポイントとして延長させて行く。いずれにせよ、上下にある抵抗線からどちらに抜けるかが今週のポイントだ。
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