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続く下値抵抗線注視
2日に690円安で始まった5月相場だが、連休はどうにか大きな波乱なく通過しそうだ。3日にはドル円が一時105.55円まで進行し、どうなることか心配されたが、6日は107円台に戻し日経平均も40円安16106円と小幅安で落ち着き、雇用統計あとのNYダウも79ドル高(為替107.10円)で終えた。だが、「2日新甫」と「セルインメイ」の5月だけに、慎重は期しておきたい。
為替週足
1週間で「6円」も円高に振れたドル円相場だが、黒田バズーカ第二弾直前(2014年10月)の105.23円に迫り、為替チャートは節に差し掛かったと言える。また、日経平均は6日に16106円引けで6日続落(2日安値15975円)、2月から引く下値抵抗線15800円処に近付き、いずれの調整も「そろそろ」という雰囲気も出てきた。こうしたことで休み明けの今週は「買い戻し」から始まり、相場は落ち着く可能性ある。
日経平均日足
だが、大きく反発して流れが変わるかは疑問だ。日足には上窓(4/28安値16652円)と下窓(4/12高値15963円)が空いている。反発したとき上窓を埋めに行く可能性あるが、その手前に25日線(16554円)や75日線(16638円)、雲下限(16385円)などがあり、円安など外部要因の支援がないと一気に節突破は厳しいだろう。逆に、6日の変化日に安値を付けず、下窓も埋めず、とあらば「調整未了」という見方もでき、2月からの下値抵抗線をいずれ試すことも想定される。
日経平均週足
ボリンジャーバンド(25日線)では「+1(17143円)」~「-1(15955円)」の間にあり、居心地良いゾーンとしてもみ合い続く可能性ある。だが、注意しておきたいのは「-1割れ」で、それは「下値抵抗線割れ」でもあり、週足「三段下げ突入」の合図につながる。伊勢志摩サミットや7月参院選を控え、財政出動(緊急対策)が待たれるところだが、安倍首相の外遊で収穫得られず。日銀政策に限界説が台頭し、外国人の「日本株売り」も収束の気配も見られず。
今週末はミニSQ、その前の水曜日「11日」が変化日で、今週は週足の需要変化日でもある。いずれにせよ日経平均は下値抵抗線注視のスタンスがまだ続く。
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