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下放れた日本株
閑散続きでもみ合いにあった日本株だが、26日に日経平均は195円安16360円、TOPIXは16.37安1287ポイントと下げ、いずれも抵抗線を割り込み保ち合いを下放れた。
そして注目された26日のジャクソンホールでイエレンFRB議長が利上げを示唆したことから、米国ではNYダウが53ドル安18395ドルと3日続落、ドル円が101.80円と日本時間の終値に比べ1円40銭の円安となり、日経平均先物(夜間)は16590円(大証終値16400円)で終えた。今週の日本株は、円安を好感して早期に切り返すのか、それとも続落するNYダウを嫌気してツレ安するのか、そのどちらの動きが勝るのか1つポイントになる。
29日(月)の日経平均は先物とCMEの16590円にサヤ寄せするように200円程上げて始まるだろう。26日にもみ合いを下放れたが、8/5の窓16355円を埋め、下値の節になるボリンジャーバンド「-1」(16365円)にタッチしており、ここから切り返すなら26日に下放れが「ダマシ」になる可能性もある。
225先物日足
だが、もみ合いを下放れた日本株だ。日経平均が好転するには17000円が必要で、同じように先物であれば16930円以上、TOPIXでは1320以上が必要で、それを確認するまでは「崩れたあとのアヤ戻し」という捉え方になる。
TOPIX日足
為替(ドル円)チャートは二番底から反転の構えだが、103円台に雲やボリ+1があり、75日線も104円台に控えており、それらを抜くまではやはり「アヤ戻り」で、下げ基調は変わらない。
ドル円日足
そしてNYダウだが、日足の流れは良くない。8/15高値18668ドルを頭にジリジリと下げ、25日線(18494ドル)を明確に割り込み、7/20高値との「Wトップ」懸念がジワリ台頭してきた。8/2安値18247ドルを割り込むと「Wトップ」が確定するが、FRBの利上げ姿勢や決算対策売りの出やすい時期でもあり注意が必要だ。
NYダウ日足
今週から9月相場になるが、2日に米雇用統計が、9日にメジャーSQがあり、乱高下することが想定される。下放れた日経平均とTOPIXが明確な好転見せるまでは、慌てることなく様子見姿勢が続く。
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