富田のトレチャ 2016年10月31日

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トレンドを引いておく

日経平均は日足の好転から17400円台回復と上昇基調を強めてきた。テクニカルの過熱をよそに「押し目待ちに押し目ナシ」という雰囲気で、次は4月高値17613円、2月高値17905円を目指し、さらに年初来高値18951(1/4)奪回と威勢よい声も聞こえてくる。
テクニカル指標より「トレンド」を優先すべきであるから、いまは強い流れに乗るのはセオリーだが、だからといって「年末高」を見込み「イケイケどんどん」で攻めて良いかは、やや疑問。

日経平均日足
日経平均日足

騰落レシオやRCI、ストキャス、サイコロなど日足のテクニカルは過熱を強めている。過熱を無視した上昇は「上げれば上げるほど調整懸念を強める」ことでもあり、遠からず訪れる調整を注視しておかねばならない。
日経平均の上昇には為替(ドル円)の好転も背景にある。だが、今週は日銀政策決定会合(11/1)やFOMC(11/2)、米雇用統計(11/4)があり、為替やマーケットに影響及ぼす可能性ある。そして11/8の米大統領選挙。こうしたスケジュールを踏まえると、日本だけ「株高・円安」で潤って行けるかは不明で、何かをキッカケに反転してもおかしくない。

為替日足
為替日足

そしてNYダウ。日足は18000ドル台でこう着感強めている。18000ドル近辺は週足チャートのネックラインで下値の厚い節目だが、日足は調整入りして二段下げをなんとか堪えているところ。12月の利上げを織り込み切り返せるのか、それとも堪えきれず崩れるのか。昨年12月のこともあり、ここからNYダウの動き出す方向を注目しておかねばならない。

NYダウ日足
NYダウ日足

そこで、チャートには日経平均もNYダウも日足にトレンドラインを引いておく。上昇基調を維持するなら「カイ玉」を泳がせば良い。だが、下値抵抗線をもし割り込むなら侮ることなく、カイを縮小させるなど機敏な対応も必要だろう。

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