富田のトレチャ 2017年05月08日

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休み明けの急伸はくせもの

フランス決戦投票の結果を寄稿時には確認できないが、EU派マクロン氏の優勢が伝えられており恐らく波乱はないだろう。5日の米国は、雇用統計が市場予想を大きく上回る21.1万人増、失業率が4.4%と10年ぶり低水準となり米国の好調を確認。6月FOMC(6/13-14)での利上げをほぼ織り込んだ上で、NYダウ21000ドル回復、ナスダックとS&P500は最高値を更新。そして独DAXも最高値を更新するなど「同時株高」の様相を呈している。ドル円は112円70銭ドル高(円安)に振れ、CME日経先物は19705円(大証比225円高)。こうなれば連休明けの日本株は勢い良く飛び出し、早々に年初来高値更新(3月19668円)を目指すものと思われる。

NYダウ日足
NYダウ日足

 だが、ここまでは想定していたシナリオでもある。そして、休み明けの月曜日はショートカバーが加わることで人気が片寄りやすいところだが、8日は大型連休のあとだけにその傾向は尚更で、恐らく急伸して始まるだろうが、その勢いは前場でピークとなる可能性がある。

テクニカル面で日経平均は(1)五空(2日まで四空)、(2)騰落レシオ、RCIの短期線の過熱、などから調整がほしい状況にある。今週は雲クロスや満月、SQ控えなど日柄面でもポイントになりやすいところであるから、これまで通り「連休前後の高値示現」というイメージは継続しておきたい。NYなど海外で上昇続くなら日本株の上値追いも続く可能性あるだろうが、そうこうしながら高値をつけるのが「5月」の特徴でもある。

日経平均日足
日経平均日足

従って、ここでは引き続き「押し目狙い」「動いていないものにシフト」「様子見」を基本にしておきたい。「3778さくらインタ、9438MTI」。

MTI週足
MTI週足

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