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10月相場は乱高下
日経平均株価は21日に年初来高値20481円を付けたあと足踏み続くが、21日までわずか2週間で1242円(△6.4%)も上げ、サイコロジカルライン(25日75%)や騰落レシオ(28日130%)が過熱信号を発したとあれば、ここで調整挟むのは当然。NYダウやドイツDAXなど欧米株が上昇基調を続けていることから、日経平均も切り返して2年前の20952円高値を目指す可能性は十分にある。10月22日衆院選に向け「選挙は買い」というムードを高める可能性もあるだろう。
ただし、10月は「2日新甫」だし、過去に「ブラックマンデー」など荒れたことのある月でもあり、順調に上値追いが続くかは疑問だ。
中間期末の9月は、外国人が先物をショートカバー(9月第二週1兆2446億円、第三週9177億円それぞれ買い越し)に動いた。また、「6178日本郵政株」の第二次売り出し(売り出し価格1322円、申込み9/26~27)を成功させるために証券界が地合い作りに尽力したことも想定され、10月になるとその反動が出てもおかしくない。
こうした点を踏まえると、スピード調整から切り返して年初来高値を更新したとしても、過熱感の台頭からそのあと調整深めることも想定される。あるいは、彼岸のところで変化日の21日に付けた高値20481円が君臨残しているほか、ドル建て日経平均(29日180.91ドル)も6月高値184.49ドルの手前にあり、こうした高値を抜けずにもたつくならズルズル調整長引かせる可能性もある。
日経平均週足
NYダウとDAXの日足には過熱感が漂う。NYダウは10本前後の変化日サイクルが見られ、DAXはRCIが高値に集まる。地政学リスクやトランプリスクも払しょくされたと言える段階にはなく、またFRB人事に関してもこの10月に出ることが想定される。カギ握る欧米株が調整に転ずるなら日経平均のツレ安も免れず、為替を含めて欧米市場から目が離せない。
NYダウ日足
DAX日足
ジャスダック週足
ジャスダックが連日上場来高値を更新するなど日本株はいま総じて堅調だが、華々しく全面高となり皆が強気に傾くことあれば「利食い」を考えるべきだろう。逆に、上値追いが鈍くなり、そして下値抵抗線を割り込むような時にも個別株はポジションを軽くするなどの対応が必要となろう。高値圏で迎える2日新甫だけに10月は乱高下の展開になることを覚悟しておきたい。
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