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21年前高値22750円接近
トランプ大統領が来日した。きっと晴れ男なのだろう。5日の霞が関カンツリークラブは快晴に恵まれ、無事9ホールを回った。スコアーや勝ち負けは不明だが、トランプのことだからゴルフ外交とはいえ何かチョコレートを賭けたのではないだろうか。もしかしたらラウンド中に、先送りになっている「カジノ法案」の審議・施行を「早くやれよ」と催促した可能性もある。
先週の米国株は高値を更新した。雇用統計は失業率が4.1%と16年10ヶ月ぶりという低水準になり、次期FRB議長はパウエル氏に決まった。NYダウやナスダックが高値を更新したということは、「いいとこ取り」の地合いが続いているということだろう。
そして日本株も快進撃が続く。先週のCME先物が22605円(大証終値22480円)で終えたほか、6日は日米首脳会談もあるので上伸がさらに続こう。テクニカル指標の過熱は続くものの、外国人と日銀の根強い買いが続き、日経平均のチャートは下値ポイントである転換線やボリンジャーバンド「+1σ」を割り込むことなく、ボリンジャーバンド「+2σ」に沿う強い展開が続いている。
日経平均日足ボリンジャーバンド
転換線や「+1σ」の下値ポイントを維持しているうちは「もうはまだなり」の展開が続くということだが、とはいえ相場であるからどこかで調整は挟む。そして、その時にはテクニカル指標の過熱を無視して上げてきた反動が懸念される。RCI、RSI、ストキャスティクス、サイコロ、騰落レシオなど日足テクニカルは軒並み過熱し、過去に例のない状況である。いくら政策相場、同時株高とはいえ、どこかで勢い止まる。
日経平均月足
昨年11月のトランプ当選から1年が経過し、日経平均は9/8安値から9週を経過、21年前(1996年6月)高値22750円に迫ってきた。今週早々にも22750円到達の可能性あるが、月足は2007年辺りを中心に「左右対称型」になっており22750円が当面のポイントになる可能性ある。「もうはまだなり」として流れに従いのが基本ではあるが、どこで調整に転じてもおかしくなく、転換線やボリ「+1」などの下値ポイント割り込むことあれば基調の変化として捉えることを忘れないでおく。
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