富田のトレチャ 2018年05月28日

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調整しやすい「夏」

コリ高基調が続いていた日経平均だが、先週は21日23050円高値のあと22318円まで調整強め、日足はボリンジャー「+1」、25日線と続けて割り込んだ。先週は3/26安値20347円から9週目で、週足は陰線の「つつみ足」。こうなると変化日の戻り高値示現から調整に転じた可能性がある。そうであれば下に控える75日線や200日線を試すように22000円割れを試すことも想定される。

日経平均日足
日経平均日足

日経平均週足
日経平均週足

NYダウも21日に25086ドル高値を付け、その後は24800ドル近辺でもみ合う。25日線、75日線とも24500ドル台にあり、その上で推移しているなら3月高値25449ドルを目指す流れも続こう。ただ、好景気、好業績を確認する米国だが、NYダウの動きはこのところ少し鈍い。日足の一目均衡表は、雲を上抜いたものの遅行線が24988ドルの雲上をまだ抜けずにいる。上に控える25000ドルの節と、下に控える25日線24500ドルの節、今後どちらの節をぬいて行くのか注目だろう。

NYダウ日足
NYダウ日足

WTI(原油)も先週は72.55ドル高値から急調整、週足は長い陰線の「つつみ足」だ。チャートは16年2月の底値から大きく上昇二波を演じてきただけに、ここで調整入りすることも想定される。WTIが調整色強めるなら、物価と金利の上昇圧力を緩和させ、株式にはプラスに作用するかもしれない。ただ、2008年や2015年はWTIとNYダウがいっしょに調子強めた時もある。株もコモディティもマーケット全体がリスクオフになる時だ。

WTI週足
WTI週足

NYダウはリーマンショックから9年にわたり上げ続け、歴史的高値圏にある。そして米朝、米中でトランプの気まぐれ対応にマーケットは翻弄さて、疲れ果ててきた感もある。世界マーケットのカギ握るNYだが、夏相場となり調整しやすい時期を迎えることもあり、25日線割れには注意しておきたい。

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