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TOPIXはまだもみ合い
日経平均は14日に273円高23094円引けと続伸、節目の23050円をようやく抜いてきた。チャートは三角保ち合い上放れであるから、次は1月高値24129円を目指すことになるが、そう簡単に事が運ぶかどうかは分からない。
日経平均日足
下値正念場の9/7安値22172円から1週間で920円超の急回復という動きは確かに強かったが、そこには14日のメジャーSQに絡み先物主導の仕掛け(ロング&ショートカバー)があっただろう。また、自民党総裁選の討論が始まり、機関投資家や日銀による“忖度”の動きもあったと思われる。TOPIXをみれば1728ポイントでチャートはまだもみ合い圏にとどまっている。
TOPIX日足
つまり、先週は日経平均だけを上げさせる特殊要因が働いたと見ること出来る。そうであるならSQ明けの今週以降の動きが、あるいは総裁選を終える20日以降の動きがポイントになるだろう。
日柄面では、9/14までの9月第二週が7/18高値→9週、5/21高値→17週と週足ベースの変化日で、9月第三週は5/30安値→17週、3/26安値→26週と変化日が続く。そのタイミングで高値をつけたので「変化日高値」になる可能性がある。
カギ握るナスダックは14日8010ポイントと8000大台を回復し、抵抗線や25日線を下値支持として上昇基調を維持した。ところが週明け17日に米中貿易摩擦が再燃、25日線と抵抗線の重なる「2938ポイント」を突っかける下落を見せており、ナスダックは下値正念場に差し掛かったと見ることできる(17日終値未確認)。また17日は、上海株が29安2651、ハンセン指数が353安26932と大きく下げ、チャートは底割れ懸念(下値不安)を払しょくできずにいる。
ナスダック日足
上海日足
こうした米中の株価を踏まえると、日経平均の上放れがダマシになることも否定できず、いまはTOPIXのチャートを重視しておくべきかもしれない。TOPIX(1728)のチャート好転には少なくとも75日線1732、8/30高値1749突破が必要で、それを確認してから日経平均も「三角上放れ」と解釈することになろう。
日米中とも下値抵抗線を注視しながらの対応が続く。
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