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目先反転
10月の日経平均は高値から▼14.2%、NYダウは同▼9.2%、ナスダックは同▼12.9%と厳しい下げになった。世界のマネーが集中するFANG(GAFA)も下落免れず、MSCIワールド指数も下落が▼7%を超し、日本の投資信託の残高は10月末110.2兆円と1ヶ月で6兆円目減りした。
運用難のご時世で高値を承知で買いに行った投資家たちだが、これで少し焦りを感じているだろう。だが、日本の機関投資家(地銀など)は「好業績だ」「景気は悪くない」「皆で乗っていれば怖くない」と危機感にまだ乏しい。だが、日米ともこの下落で週足チャートに亀裂を入れた。2年間のトランプ相場に、そしてリーマンからの10年続いた上昇相場に亀裂を入れたことを意味するだけにチャートはこの先「要注意」を示唆している。
ただし、日足チャートが底打ち反転を漂わすことから、目先的にはリバウンド模索となる可能性がある。日経平均は11/2に22308円まで戻し、10月に引いた上値抵抗線を突破した。日足は2000円幅の二段下げで10/26に20971円まで下げ、RCIが底値圏で反転、騰落レシオ(25日線)は70%まで下落した。ここで反転となれば25日線の22600円台や半値戻し22710円を目指してもおかしくない。
日経平均週足
日経平均日足
勿論、一目の遅行線が雲(22236~22324円)に抵触し、200日線が22415円に控えており、そういった節々で一服はするだろう。リバウンドに転じたとはいえ一本調子の上昇ではなく、上げたり下げたりしながらの上値模索を承知しておきたい。6日に米中間選挙、8日にFOMCと注目イベントも続くので市場が振らされる可能性もある。そうしたことでまだ乱高下することを想定するが、リバウンドの方向性としては11/23のブラックフライデー(年末商戦)まで続くことも想定される。
NYダウは25578ドルまで戻したが、25日線に差し掛かった。ナスダックは7466ポイントまで戻したが、デッドクロスする25日線、200日線に迫った。このように米国株も目先一服入れてもおかしくないところだが、短期の上値抵抗線を抜いており、11月下旬までリバウンド(戻り)模索となることがイメージされる。
ナスダック日足
崩れたあと12月上旬にかけて戻すパターンとしては2015年や2007年があり、今回も似たような展開になる可能性がある。年末を控えて11月は金融界が株高に尽力するところでもある。「株達」で日足や週足を参照して頂きたいが、短期と中長期の相場観をしっかり描いておくこと、そして日足のトレンド(抵抗線)に従うことがポイントだ。
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