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陰転の兆し
長引く梅雨寒のせいもあり、7月相場はこう着感を強めていたが、日経平均は18日に突如422円安21046円と急落した。107円台の円高を嫌気したとも言えるが、翌19日に420円高21466円とそっくり戻したことから、薄商いのところを先物に短期売買の仕掛けが入ったと想定される。今年の正月に為替が104円台へ急落した時とよく似ている。
動きの出てきたことは評価したいところだが、ただこの2日間の乱高下で日足のチャートは注意信号を灯した。株価はイッテコイだが、21400円台にある25日線、75日線を割り込んだことは「陰転」信号であり、割り込んだあとの戻しは「プルバック」であり安心できない。上昇基調に戻すには7/2高値21784円突破が必要になる。
日経平均日足
この夏の一つのイベント「参院選」が終わった。波乱なく与党が過半を維持した。マスコミは改憲に必要な三分の二を下回ったことを話題にしていたが、マーケットとしてはイベント終えて“忖度”のPKO(株価維持)が途切れないかを注視したい。つまり、7月前半に目だった日銀のETF買い、年金(信託銀行)の買い、証券自己の買いなどがここからペースダウンしないとも限らず、その意味においてもここからの日経平均の推移が注目される。
上昇して7/2高値21784円を抜くなら「上向き」となるが、逆に25日線と75日線を割り込むなら「下向き」を覚悟する。週足チャートは壁になっている52週線や一目の雲をまだ抜いていない。8月は甲子園とお盆のところで調整しやすいアノマリーもある。そして、冷夏も日本経済には深刻だ。NYダウなど米国株も注目だが、その前に日経平均の流れに従って対応することがポイントになろう。
日経平均週足
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