★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ
節21000円トライなるか
さてマーケットは9月、秋相場が始まる。天高く、株式市場は肥えることできるだろうか。
4月頃から市場関係者の多くは、日本の景気や業績に関して「下期に回復する」と一様に口にしてきた。その下期が始まる訳だが、為替は想定レート(対ドル109円(対ユーロ125円)に対して、いま大きく円高(ドル106.50円、ユーロ117.77円)となっている。10月からは消費税10%が始まる。米中通商交渉は泥沼化の様相否めず、これで本当に景気や業績、そして株価に回復は期待できるのだろうか。
30日に日経平均は243円高20704円と上げた。日足チャートは8月に演じる踊り場の上限に差し掛かり、25日線(20789円)に迫った。25日線を突破するなら買い戻しを加速させて21000円台挑戦の可能性が出てくる。
ただ、チャートで21000円台は厚い節だ。ネックラインのほか、75日線(21105円)、200日線(21256円)、一目の雲(21056~21408円)、そしてボリ+1(今週21150円処)が降りてくる。週足でも13週、26週、52週の各平均線が21130~21500円に控えるので、回復に向かための正念場をここから迎えることになる。
日経平均のサイコロは8/23から「8勝4敗」が続いている。先週は「9勝3敗75%」に2度(26日と29日)なりかけるも、マイナス引けとなり警戒信号点灯を回避した。だが、9月2日もプラス引けで「9勝」になるので、「三度目の正直」となるのか、それとも「二度あることは三度ある」になるのか、注目しておきたい。過去12日間のプラス引けの日数という単純な指標でありながら、警戒信号の75%はよく当たる。
今年の春以降の日経平均は月初めに高値を打つケースが目立ち、この9月は「2日新甫」でもあり「2日のサイコロ75%」は一応注意しておく。
株式市場にはまだ暗雲が立ちこめている。この暗雲を吹き飛ばすとするならカギ握るのはNYダウの上昇(米中関係)だろう。25日線を抜きかけており、上昇基調に転ずることできるなら日本株の回復期待も高まる。それを確認するまで安易な楽観は慎むべきと思われるが、さてどうなるか。
(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます! 詳細・お申し込みはコチラ )