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FOMC後を注視
今週は30日のFOMC、31日の日銀決定会合がイベントとして注目される。FRBは7/31のFOMCで利下げに踏み切り、9/18のFOMCで追加利下げに動いたが、NYダウは利下げを事前に織り込む形で上昇し、FOMCあとは「出尽くし」という形で下げている。今回30日のFPMCも利下げが確実視されNYダウは10/3安値25743ドルから10/15に27046ドルまで上昇しており、会合後の動きが注目される。
NYダウの日足チャートは、200日線を下値に切り返すが、7月高値27398ドル-9月高値27306ドルで引く上値抵抗線のまだ下にあり、この大きなもみ合いゾーンから抜ける方向がポイントになる。FOMC後に高値をトライするなら日本株にとって理想的だが、どうなるかは相場に聞くしかない。
NYダウ日足
イベントとしては決算発表もその1つ。米国の決算発表は8割が事前予想を上回るという好調ぶりだが、ある程度「織り込んでいた」のか株価の反応は一時的にとどまっている。一方、日本では今週から発表が本格化するが、2Q(7-9月)が最悪期で3Q(10-12月)以降に回復するとの見方が強まり、減益決算を出しても「悪目買い」という形で決算後に株価が上昇するもの少なくない。ただ、そんな「イイとこ取り」できるのは日経平均が上昇基調に転じたからだ。その意味で、FOMCと日銀会合あとのマーケットが崩れないことを一つ確認したい。もし、日経平均が軟化するなら減益銘柄の上昇は止まるだろう。
その日経平均は日足、週足とも二段下げとなりN波23500円を目指す流れに入っている。16日まで三空で急伸したが、その後に理想的なスピード調整を挟み、24日から再び上昇を見せてきた。サイコロやRCIなどテクニカルが過熱を漂わす中をジリジリ上昇する様は強い証しだ。
日経平均日足
裁定売り残(株達コード506)が9/12の10億株をピークに直近6億株まで減少し、買い戻しを誘っていることが分かる。一方、裁定残買い残(株達コード507)は2億8000万株と依然歴史的低水準だけに、裁定買い(先物)主導の上昇がしばらく続く可能性十分にある。
とはいえ、日本株は「NY次第、外国人次第」。NYダウが崩れるなら日経平均の調整免れず、日足チャートで調整の兆しに注意しておく。いま強気観測が増えてきたのも気になる。もし調整に入るとテクニカル過熱が表舞台に出てくる。
裁定売り残週足
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