富田のトレチャ 2020年01月06日

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乱高下の幕開け

ひと足早く始まった米国市場は今年の相場を示唆するかのように乱高下。2日は中国の利下げ(預金準備率引き下げ)を好感してNYダウは28868+330ドルと上げ、最高値を28872ドルに伸ばした。だが、3日はイラン情勢の緊迫化を背景に28634-233ドルと急落、一時28500-358ドルまであった。ナスダック、S&Pも同様の展開で前日の上昇をほぼ帳消しにした。

そして、年末に109円台で終えていた為替(ドル円)は3日に一時107円台(107.91円)を付け、108.10円で終えている。楽観で始まったが、翌3日は「リスク回避」を鮮明にした。

米国株は風雨強まる高所にある。高所ではトランプリスクも台頭しやすく、世界マーケットの屋台骨である「NYダウ」の推移に注視必要だ。また、正月中のフラッシュクラッシュはなかったものの109円台の節で戻りを叩かれた為替(ドル円)のチャートも芳しくない。今年はこのNYダウと為替がポイントになるだろう。

NYダウ日足
NYダウ日足

為替日足
為替日足

CME日経平均先物(3日)は23290円で終えた。年末の大証終値比350円安であるから、発会の日本市場は大きく下げて始まるのは避けられそうにない。ただ、新年相場への期待が強い東京市場だ。3日のNYダウが陽線で終えていることもあり日経平均は安く始まっても押し目買いにより下げ幅を縮めることも想定される。

日経先物日足
日経先物日足

とはいえ、日経平均「先物」の日足チャートに「CME23290円」を当てはめると下値抵抗線を割り込み、下にある一目均衡表の雲上(23095円)や75日線(22870円処)を意識することになる。この芳しくない流れを早急に回復に転ずること出来るかが当面のポイントになるが、新春1月相場の波乱はアノマリーでもあり、押し目買いに動くのは少し様子を見てからでも遅くないだろう。

本年もよろしくお願いいたします。

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