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三角、下値抵抗線注視
トランプ大統領の経済再開指針を好感、17日のNYダウは24242+704ドルと大きく上昇、高値24264ドルを付ける。日足チャートは半値戻し23890ドルをクリアーし、次に上昇N波25117ドルや61.8%戻し25230ドルを目指す構えにある。ただし、3/23安値から4週を経過、一目均衡表の雲(20日14744~25361ドル)に迫り、RCIは9日線、13日線、25日線が80%台に集まる。つまり、ここからアヤ戻りの正念場という見方も必要だろう。
NYダウ日足
日経平均も2万円回復が目前だ。17日はNYダウ先物の上昇を背景に19897+607円と大きく上げ、3/25高値19564円を抜いて、半値戻し20082円を視野に入れてきた。日足チャートを見ると三角保ち合いを上放れたカッコウだ。
日経平均日足
ただ、TOPIX(17日1442.54+20.30ポイント)を見ると3/27高値1459ポイントのまだ手前で三角を煮詰めた状況にある。17日の上昇が「先物主導」(値がさ株主導)であったことや、日経平均先物の大引けが19700円、そして17日夜間の終値が19605円であったことを踏まえると、日本株はまだ三角保ち合いの中と言えるだろう。
TOPIX日足
三角保ち合いであるから、そこからの放れ(方向性)が焦点になるのは当然だが、アヤ戻しの二段上げは「買い戻しの終盤」でもある。日本株も彼岸底から4週を経過、RCIは高値圏に集まり、ここからゴールデンウィークにかけてアヤ戻し正念場という見方になるので、三角の「下値抵抗線」を注視する姿勢は続けるべきだろう。
その下値抵抗線を割り込むと「二段下げ」が始まること否めない。3月の急落を一段下げとして、それと同程度の下落(7400円幅)が起こらないとも限らない。トランプ大統領は経済再開を口にするが、米国で新型コロナの終息気配はまだ見られず、支持率低下を背景に経済再開を焦っているとの指摘も否定できない。
日本でも安倍首相が支持率低下を背景に方針転換、全国民に10万円支給を決めた。だが緊急事態宣言が5/6で解除されなければ、支持率低下はさらに進み、日本株に対する風当たりが一層強まりかねず、新型コロナも株式市場もここからゴールデンウィークにかけて正念場となる。
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