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二つの「三尊高値」
10日のNYダウは26075+369ドルと反発し、前日の-361ドルを取り戻した。ただ、日足チャートは25日線(26047ドル)水準に戻したところで、200日線(26229ドル)を上値としたもみ合いが続いている。
10日の日経平均は22290-238円と下落したが、こちらの日足も25日線(22452円)を中心としたもみ合いが続いている。日米とも「もみ合い」が1ヶ月にわたり、ここからの放れが焦点になる状況は変わらない。
ただ、10日の米国で日経平均先物が22610円と大証(終値22290円)比320円高で終えており、今週の日経平均は500円程上げて22800円に迫ってもおかしくなく、まずは7/6高値22734円(先物は22750円)を抜いてもみ合い上放れに挑戦できるかが焦点になる。
日経先物日足
とはいえ、日経平均には二つの三尊高値が君臨している。日足の「12/17高値24091円、1/17高値24115円、2/6高値23995円」と、週足ベースの「18年1月24129円、同10月24448円、20年1月24115円」で、どちらも24000円台が厚い節になっている。そしていま、6月から8/6にかけて日足三尊の高値期日(期日向かい)の局面にあり、戻り高値を打ちやすい局面にある。
NYダウともども「もみ合い」からの放れが焦点で、その放れた流れに従うのが基本だが、頭を叩かれて下放れに向かうと「二段下げリスク」を募らせるので、その点にだけは注意しておく。
NYダウ日足
因みに、NT倍率(株達コード407)は14.52倍と最高を更新中。ナスダックは3日続伸で過去最高値(10622ポイント)を更新中。バルチック海運指数(同810)は7/6まで27日連騰し、7日から下落に転じた。国内「金先物」(同641)は9日に過去最高値6261円をつけて10日に急落。中国政府の意図で急騰した上海株(同813)も9日3456ポイントまで上げて10日に急落した。
上海日足
未曽有の過剰流動性マネーがあらゆるマーケットに流入して異常な上昇を形成しているが、マネーゲームはどこかで亀裂を入れるもの。その潮流の変化をチャートで察知できるよう注視して行きたい。
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