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為替とCRB
年内相場もあと8日間の立ち合いを残すのみ。クリスマスウィークとなり外国人投資家が休暇に入ることから例年、日本株は大納会まで閑散小動きとなるが、はたしてどうだろうか。
日経平均は27000円を目前に足踏み続き、チャートはもみ合いを煮詰めている。当面、このもみ合いからの放れが焦点になる。
今回は気になるチャートを2つ挙げておく。
一つは為替の「ドル安」で、それに伴う円高懸念と、米国株への影響が気になる。まず、ドル円は直近102.88円を付けるなど「円高基調」が続いている。チャートは100円指向の流れが否めず、そして年末年始の薄商いのところを突いて仕掛けが出ること珍しくなく、この年末年始も注意必要だろう。
ドル円週足
また、ユーロ/ドルをみれば直近1.23ドルとドル安が顕著で、18年4月来のドル安水準に来ている。週足を見ると18年2月に1.28ドルがあり、その直前の1月にNYダウが急落したことがある。NYダウの週足RCIは過熱信号を灯しているので、新春の調整には注意したい。
ユーロ/ドル週足
NYダウ週足
二つ目は、CRB商品指数の上昇。中国の景気回復や、ワクチン接種開始による米国経済の正常化などを映し、いま非鉄、金属市況が上昇している。経済が本当に正常化するか否かはともかく、CRBの上昇が続くなら日本株の非鉄、金属関連がバリュー関連として引き続き物色される可能性あるだろう。
CRB週足
いま、ビットコインの上昇が顕著だが、今年は「金相場」が最高値を更新したように堅調なマーケットには余剰マネーが流れ込む傾向にある。CRB(商品、コモディティー)にマネーがさらに流入するかどうかも、新春相場の焦点になりそうだ。
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