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保ち合い下限、反転を試す
日経平均は13日276円安、14日364円安と大幅続落、一時27889円安値をつけ三角保ち合いの下限(27800円処)に迫った。
米国では強まるインフレ懸念を背景にFRBの早期利上げ観測が台頭し、10年債利回りが1.79%に上昇。週足チャートは上値抵抗線に続き、昨年3/31高値1.74%を突破、先行き更なる金利上昇を予感させる。
米国10年債利回り
この金利上昇を背景にグロース(成長株)市場であるナスダックが1/10に14530ポイントまで下げ、下値ポイントの200日線や52週線に差し掛かり、下値の正念場を迎えている(14日14893+86)。
ナスダック週足
NYダウは14日35911-201ドルと続落したがまだ75日線の上でスピード調整の域にある。ただ、日本株は米国次第でもとくにナスダックに連動しやすく、米国の金利とナスダックからしばらく目が離せない。
日経平均は三角保ち合いの下限に迫り、下放れに注意したいところだ。ただし、いまはまだ三角保ち合いの中。そして、新春の1月中頃まで調整という展開は日本株の習性(アノマリー)でもある。14日夜間の日経平均先物が100円高28290円で終えており、今週は三角下限から切り返すことも想定される。
今週は日足のRCIが安値圏に入ってくる。三角保ち合いが徐々に煮詰まり、再び三角の上値抵抗線(29300円処)にトライしてもおかしくない。値がさ株やハイテク関連が大きく調整したが、これらが反発するなら日経平均は2月節分にかけて上昇し、うまくすれば三角上放れにつながることも想定される。
日経平均日足
米国株はインフレや金利上昇、早期利上げなどの懸念をかなり織り込んできた。世界で感染を拡大させている新型コロナウイルス「オミクロン」だが、重症化リスクは低く、そして感染拡大の勢いも欧州などでピークアウト観測が伝わってくる。日米とも株価は年初高から2週間近く調整しており、そろそろ切り返しを試すタイミングだろう。
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