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二段下げから反発も
ロシアによるウクライナ軍事侵攻が現実となり株式市場は急落、24日は世界で同時株安となり“ロシアショック”になった。ところが翌25日は「停戦協議」が伝わり急反発。NYダウ+834ドル(△2.5%)、ナスダック+221(△1.6%)、独DAX+515(△3.6%)、そして日経平均先物も大証比480円高26980円(△1.8%)と同時株高を強めた。
地政学リスクが強まり、日米とも株価が二段下げに突入したことでマーケットに売りヘッジが増加していた。そんなことで、25日の急上昇は売り方が買い戻し(ショートカバー)を強いられたと言える。つまり、買い戻しが一巡したあと更に買いが続くかは疑問である。
NYダウの日足は教科書に載せたくなるような「明けの明星」を描いて34000ドルを回復した。だが、25日線や200日線、52週線など割り込んだ平均線が34600~35000ドルに待ち構えている。2/9に付けたアヤ戻り高値は35824ドル。これらをクリアーしなければチャートは好転とならず、アヤ戻りの上値試練が続く。
NYダウ日足
日経平均は25日26476円引けだが、恐らく今週は先物(26980円)にサヤ寄せして大きく上げて始まるだろう。日本も買い戻しを誘うことから27000円付近の25日線を抜く可能性もある。だが、2/10の戻り高値27880円や75日線とネックライン(三角保ち合いの下限)のある28000円近辺にかけて節が控える。
日経平均先物日足
RCIは底値から反転を予感させるが、今週はパウエル議長の議会証言や米雇用統計を控え、翌週は3/11にメジャーSQがある。そのほか3月は確定申告(~3/15)のタイミングで、世界の投資家が注目するFOMC(3/15-16)もある。しばらく上げ下げ乱高下の展開が続くことを想定しておきたい。
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