富田のトレチャ 2022年07月19日

★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ blank

ボリ縮小、変動注視の夏休み

米国ではインフレが加速、27日のFOMCで0.75%or1.00%の利上げが確実視される。為替市場ではドル高が加速、対円は24年ぶりに139円台となり、対ユーロは20年ぶりに1対1の等価(パリティ)になった。こうなると、今週21日に開催さの日欧の金融政策決定会合が注目される。ECB理事会はすでに利上げに動くことを表明しているが、日銀・黒田総裁が現状維持とするのか(それとも何か策を打つのか)注目される。

さて、今回チャートで注目するのは、日経平均とNYダウ(ナスダック)の日足ボリンジャーバンドで、いまバンドの上下幅を急速に縮めている。ボラティリティ(変動率)の縮小を意味する動きだが、経験則では縮めたあとに株価は大きく動き出す傾向がある。そうなると、バンドもボラティリティも急拡大することになる。

NYダウ日足
NYダウ日足

日経平均日足
日経平均日足

日米ともバカンス(夏休み)シーズンとなり、マーケットは薄商いとなりやすい。日本株には8月お盆まで「軟調・小動き」というアノマリーもあるが、薄商いの時期だけに投機筋などの仕掛けで大きく動くマーケットが出てこないとも限らず、それが株式市場を振らす要因にもなりかねない。

日経平均、NYダウともチャートは右カタ下がりのトレンドが続く。買い戻し(ショートカバー)で時折アヤ戻しを見せるが、日経平均は52週線を、NYダウは13週線を抜けずにいる。日足はNYダウが6月17日安値から、日経平均は6/20安値から戻りに転じてひと月ほど経過する。この戻りが下げ基調の中の踊り場であるなら「次の下落に要注意」となるが、果たしてどうなるか。

NYダウ週足
NYダウ週足

日経平均週足
日経平均週足

日米欧で金融政策のある7月下旬。その後に株式市場は大きく振れる可能性あり、その振れる方向がポイントになる。
→富田のトレチャ:目次へ

(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます!  詳細・お申し込みはコチラ