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ボリ縮小、変動注視の夏休み
米国ではインフレが加速、27日のFOMCで0.75%or1.00%の利上げが確実視される。為替市場ではドル高が加速、対円は24年ぶりに139円台となり、対ユーロは20年ぶりに1対1の等価(パリティ)になった。こうなると、今週21日に開催さの日欧の金融政策決定会合が注目される。ECB理事会はすでに利上げに動くことを表明しているが、日銀・黒田総裁が現状維持とするのか(それとも何か策を打つのか)注目される。
さて、今回チャートで注目するのは、日経平均とNYダウ(ナスダック)の日足ボリンジャーバンドで、いまバンドの上下幅を急速に縮めている。ボラティリティ(変動率)の縮小を意味する動きだが、経験則では縮めたあとに株価は大きく動き出す傾向がある。そうなると、バンドもボラティリティも急拡大することになる。
NYダウ日足
日経平均日足
日米ともバカンス(夏休み)シーズンとなり、マーケットは薄商いとなりやすい。日本株には8月お盆まで「軟調・小動き」というアノマリーもあるが、薄商いの時期だけに投機筋などの仕掛けで大きく動くマーケットが出てこないとも限らず、それが株式市場を振らす要因にもなりかねない。
日経平均、NYダウともチャートは右カタ下がりのトレンドが続く。買い戻し(ショートカバー)で時折アヤ戻しを見せるが、日経平均は52週線を、NYダウは13週線を抜けずにいる。日足はNYダウが6月17日安値から、日経平均は6/20安値から戻りに転じてひと月ほど経過する。この戻りが下げ基調の中の踊り場であるなら「次の下落に要注意」となるが、果たしてどうなるか。
NYダウ週足
日経平均週足
日米欧で金融政策のある7月下旬。その後に株式市場は大きく振れる可能性あり、その振れる方向がポイントになる。
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