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気が抜けない師走
今週のマーケットは言うまでもなく13日の米CPI(消費者物価)と14日のFOMCが注目され、その後のNYダウ、ナスダックや金利、為替などの動向が焦点になる。
日本は師走となりボーナスも支給され、クリスマスやお正月に向けて高揚するところだが、株式市場はメジャーSQ(日本12/9、米国12/16)の影響もあって振れやすくなる。また、この時期は個人投資家の損失確定売り(節税)、IPOラッシュ(今年12月25社)、クリスマス休暇を前に投資家のポジション調整など需給悪に伴い調整含みとなりやすい。
「株の達人・マルチチャート」で過去の相場を振り返れば、サブプライムショックのあった2007年のほか、2015年、2018年、古くは1996年など12月(年末年始)に下落強めたケースは少なくない。
2007年日経平均週足
2015年日経平均週足
現在(12/9)の日経平均は27901円で、週足は27400円前後に集まる13週線、26週線、52週線の上にあり、まだ上昇基調を維持している。だが、昨年来のチャートを見れば、昨年に大きなWトップを描き、今年は昨年来の上値抵抗線をまだ抜けずにいる。ここから52週線(27381円)を割り込むことあれば上記の年末安シナリオに警戒要すことになる。
日経平均週足
NYダウは12/1に34595ドル高値まで大きく戻したが、上昇を2ヶ月続けて週足RCIの9週・13週線が陰転を灯す。ナスダックに至っては、昨年11月高値16212ポイントから三段下げとなり、まだ好転の兆しを見せていない。
ナスダック週足
FOMCの結果はともかく、その後の米国株の動向が焦点で日本株に影響する。材料はあとから付いてくる。ナスダックが好転(12/1高値11546ポイント奪回)を確認するまでは慎重期して「様子見」も一策と思われる。
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